レポート

ChatGPT活用の注意点 & ​ChatGPT-3.5及びChatGPT-4の性能差​

ChatGPTの注意点

ChatGPT(チャットGPT)に関しては、大きくは以下3つを押さえればOKです​。

    ChatGPTはしれっと嘘をつく​

  • ハルシネーション(Hallucination)、幻覚症状と呼ばれている​

  • 大規模言語モデル(LLM)のため、確率的に文章を生成しているに過ぎない​

    個人情報や企業秘密の情報は原則入れない​

  • 無料版だと学習データに利用される可能性あり(設定で回避可能)​

  • 通常の利用方法(相談、壁打ち、勉強等)では特に気にする必要はなし​

  • 法人で本格的に使う場合はAzureを推奨​

    情報の古さに気をつける​

  • 現時点では2021年9月までの学習データに基づいて動作する

  • なお、今週リリースされたプラグインを使うと外部検索をして最新の情報も収集可能​(ChatGPTプラス、という有料会員向け機能)​

※補足
未成年への利用は許諾が必要、またGPTという名称は利用NGなど細かな部分は​規約がありますので、その辺りは商用化する際などはご注意ください​

情報漏洩への対策① (Web版・プライベートモード)

無料版の場合は、settingsからプライベートモードに切り替えが可能です

ただし、利用の履歴も残らないため、特に機密ではない議論については通常モードの方が利便性は良いでしょう​

レポート NOB DATA株式会社 レポート NOB DATA株式会社

情報漏洩への対策② (Bing Chatエンタープライズ版)​

マイクロソフトのBing Chatの裏側にもChatGPT-4が搭載されています​

こちらはデータが学習されないと明言されています。(APIの利用も同様)​

7/20時点ではまだプレビュー版のみですが、近く正式版も登場すると思います​ (企業利用での本命になると思います)​

レポート NOB DATA株式会社

参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/edge/bing/chat-enterprise?form=MA13FJ

ChatGPT-3.5とChatGPT-4の性能差

ChatGPT-3.5はアメリカの司法試験に下位10%の成績で合格し、​ChatGPT-4はアメリカの司法試験に上位10%の成績で合格する性能がある、と言われています

参考:アメリカ司法試験に合格するChatGPTの後継“GPT-4”とは何か?その可能性とリスクをさぐる​

https://news.yahoo.co.jp/articles/1d2b2186efdd186c70c61dee5e02f8f3febbb766​

ChatGPTは日本語で活用すると性能が落ちるのですが、それでも共通テスト(旧センター試験)では国語を除いて人間の平均点を超える、とも言われています​

レポート NOB DATA株式会社

参考:ChatGPTに共通テスト(旧センター試験)を解かせてみた

https://note.com/usutaku/n/n75b6f4bf4e05​

ChatGPTの性能を確かめたいのであれば、ChatGPT-4を使うことを強くお勧めします

まとめ​

  • ChatGPTの利用の注意点としてはたまにウソをつく点、機密情報を入れてはいけない点、情報が古い点の3つ​
  • プライベートモードにして利用したり、法人向けのBing Chat等のサービス利用によりこれらのリスクは回避できます​
  • ChatGPT-3.5とChatGPT-4はその性能差はかなり大きいため、​業務利用であればChatGPT-4を強くお勧めします​ (その分、コスト面は高くなります)​

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