レポート
2023.1.24(火) 公開
検索データなどから振り返る
「熱狂のFIFAワールドカップ カタール2022」
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2022/11/20(日)から12/18(日)まで、約1ヶ月に渡って開催された「FIFA ワールドカップ カタール 2022(以下、ワールドカップ)」。日本代表は、戦前の予想を覆す大躍進を見せてくれました。
4年に1回行われる祭典だけあり、普段はサッカーを観戦しない人も、大躍進のニュースをきっかけにテレビなどで応援することが多かったのではないでしょうか?
事実、全64試合をオンライン生配信したABEMAでは、12/6(火)に開催されたクロアチア戦の視聴数が2,300万を超えたように、実に多くの人が目にしました(出典:ITmedia NEWS「サッカーW杯クロアチア戦、日本はPKで敗北 ABEMA視聴数は2300万超え」)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2212/06/news068.html
そこでNOB DATAが代理店契約を締結しているDS.INSIGHTの検索データから、熱狂のワールドカップを振り返ります。
DS.INSIGHTとは、ヤフー株式会社の保有する行動ビッグデータ(検索と位置情報など)を分析するデスクリサーチツールです。検索ボリュームの推移や検索ユーザー属性など、ヤフーが保有する大量のデータを活用できます。詳しくは代理店を務める弊社までお問い合わせください。(※データは統計化されており個人を識別できるものではありません。)
以下では、DS.INSIGHTで取得可能な情報の一部などを元に、ワールドカップをおさらいします。
検索ボリュームはどのように推移?:検索のピークは○○戦当日
ワールドカップが開催された11月から12月末の「ワールドカップ」というワードでの検索ボリューム推移を調べてみた結果が、下図にあたります。
横軸は日、縦軸が検索人数(推定値)を指します。
出所:DS.INSIGHTをNOB DATA一部加工
グラフからいくつかの検索の盛り上がりの山が見られます。最も高い山を示したのは12/2(金)です。この日の未明に日本対スペインの試合が行われました。
日本がグループリーグ1位突破を決めた日で、戦前の予想を大きく裏切る結果に日本中が湧いたことは、サッカーに馴染みの薄い人でも記憶に新しいのではないでしょうか?
その他の山は、11/23(水)の初戦であるドイツ戦翌日の11/24(木)、第2戦(対コスタリカ)の11/27(日)、決勝トーナメント初戦であるクロアチア戦の12/6(火)、日本を破ったクロアチアとブラジルが戦った12/10(土)にて示しています。
決勝(アルゼンチン対フランス)が行われた12/19(月)は、ワールドカップ熱が日本戦の頃ほど高くなかったのか、際立った山を描くほどの検索ボリュームを示していません。
以上のように検索ボリュームを通じて、インターネット上での「ワールドカップ」の盛り上がりが確認できます。
検索ボリューム最多の12/2はどんな人が検索した?
DS.INSIGHTは推移だけでなく、特定の期間の検索者の属性まで収集することが可能です。下図からは、男性が「インターネット利用人口」より多く「ワールドカップ」を検索しています(「インターネット利用人口」では男女比半々のところ、「ワールドカップ」は男性が約7割)。
また、20代は「インターネット利用人口」よりも10ポイント高い比率を示しており、若年層での検索が多いことが理解できます。
出所:DS.INSIGHT
12/2に「ワールドカップ」と同時に検索されたキーワードは?
また、DS.INSIGHTでは同時に検索されているキーワードボリュームなども容易に抽出・図示でき、より詳細な検索行動が把握できます(図中の○が大きいほどボリューム大、色が青が濃くなるほど男性比率高め、○と○を結ぶ線が太くなるほど同時検索ボリューム大)。
出所:DS.INSIGHT
図から、「2022」の同時検索ボリュームが最も多いことがわかります。その他の特徴として、図中下部では「決勝トーナメント」などが同時に検索されたりと、対戦相手を調べる行動が見受けられます。また図中上部では「配信」に関するクラスターが形成されており、配信媒体やアナウンサーなどへの興味があることがうかがえます。
このようにビッグキーワードだけでなく、思いがけないキーワードが同時検索されていることを発見できます。ユーザーがどのようなテーマに関心を持っているのかをひと目で把握できる点は、他社との差別化を図りたいマーケターなどにとって有益なのではないでしょうか?
まとめ:DS.INSIGHTの使い方
日本を熱狂で包んだ「ワールドカップ」をDS.INSIGHTを活用しておさらいしてみました。
検索データを眺めてみると、ワールドカップの熱戦の記憶が蘇るだけでなく、新たな発見が生じたのではないでしょうか?
今回はDS.INSIGHT単体のデータで分析しましたが、自社データや公開データと組み合わせて分析することで、よりユーザー理解度の高い知見抽出や施策展開が可能になると期待できます。
DS.INSIGHT単体の活用や、DS.INSIGHTデータや関連データを含めた高度な分析、分析組織の立ち上げや育成など、ご要望に応じて柔軟にNOB DATAのプロフェッショナルがご支援いたします。
ぜひお気軽にご相談ください。