レポート

2025.04.25(金) 公開

AIで描く勝ち筋戦略

戦略策定フェーズにおけるAIの役割

新規事業における戦略とは、単なる「やりたいことの整理」ではありません。それは、どの市場で戦うか、どんな顧客に、どんな価値を、どう届けるのかを明示し、収益と競争優位の筋道を描くことです。ここでAIは、仮説の解像度を高め、設計思考をスピードアップするための強力なパートナーとなります。

たとえばAIにビジネスの前提条件を与えると、ビジネスモデルキャンバス形式(企業や組織のビジネスモデルを可視化するためのフレームワーク)で要素を整理し、各構成要素(カスタマーセグメント、バリュープロポジション、チャネル、収益構造、リソースやパートナー、活動内容)の整合性を一貫性のある形で提示してくれます。

また、複数の収益モデルを自動的に生成・比較したり、競合他社との差別化ポイントを抽出したりと、これまで属人的だった「構想」のプロセスが、データと構造に基づく「設計」へと変わっていきます。事業の骨格を描くうえで、AIはまさに“戦略設計の副操縦士”として機能するのです。

この記事の著者

レポート NOB DATA株式会社

シニアコンサルタント

福山 秀仁

20年以上にわたり、国内外の企業や自治体に対し、新規事業開発、マーケティング、組織開発、プロジェクトマネジメント支援を提供。AI・データ活用からUXデザイン、ブランド戦略、地域創生まで多様な分野に精通し、構想力と実行力を併せ持つ。NOB DATAでは、戦略設計と実装の両面からAIプロジェクトの推進を担当。

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