レポート
2025.07.18(金) 公開
なぜ事業計画にAIを使うのか
これまでAIは、データ分析やレコメンド、画像認識といった「明確な入力に対して結果を出す技術」として活用されてきました。しかし、ChatGPTなどの生成AIは少し違います。人間の曖昧な思考や仮説を“言語”として整え、比較・分析可能な構造にまで引き上げる力を持っています。
たとえば、構想段階で「このサービスならユーザー単価は5,000円くらいで、解約率は月5%くらいだろう」といった感覚的な仮説があったとします。ここでAIに対して、「このモデルにおけるLTVと、初期の広告投資を回収できるユーザー獲得単価の上限を試算して」とプロンプトを投げると、収益性の構造が一気に明らかになります。
さらに、「この構想を、サブスク型・成果報酬型・買い切り型の3パターンで収益構造を比較して」といったリクエストにも応答でき、1つの事業に対して複数の経済モデルを瞬時に比較・検討できます。
従来、事業計画フェーズでは、構想を整理する時間と、収益シナリオを試算する時間が分断されていました。AIを活用すれば、この“構想→構造→収益性の検証”までを一貫して支援できるため、作業の生産性だけでなく、思考のクオリティ自体が向上します。
この記事の著者

シニアコンサルタント
福山 秀仁
20年以上にわたり、国内外の企業や自治体に対し、新規事業開発、マーケティング、組織開発、プロジェクトマネジメント支援を提供。AI・データ活用からUXデザイン、ブランド戦略、地域創生まで多様な分野に精通し、構想力と実行力を併せ持つ。NOB DATAでは、戦略設計と実装の両面からAIプロジェクトの推進を担当。
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