レポート
2025.07.31(木) 公開
自社コンテンツデータを用いた充実度の評価
カスタマージャーニー上の各フェーズに、どれだけ自社のコンテンツが対応しているかを評価することは非常に重要です。ここでのコンテンツとは、WEBサイト上の記事や製品情報、SNS投稿、メールマガジン、プレスリリースなど、多岐にわたるものを指します。
3.1. コンテンツデータの収集
まず、各チャネルからコンテンツの数、ページビュー、インプレッション、エンゲージメントなどのデータを収集します。コンテンツの数であればCMS上のデータを、WEBやアプリ上のコンテンツのアクセスデータであればGA4のデータを、SNSの投稿データであれば各媒体のインサイトデータを活用します。
3.2. LLMによるコンテンツ分類
続いて、LLMが持つ文脈理解と意味把握の強みを利用して、収集したコンテンツをカスタマージャーニーの5つのフェーズに関連付けていきます。人間では膨大な時間を要するこの作業が、AIにより一貫性をもって迅速に実行できます。

3.3. コンテンツパフォーマンスの分析
各フェーズのコンテンツについて、量的側面(記事数、動画数など)と質的側面(閲覧数、滞在時間、エンゲージメント率など)を組み合わせて分析し、グラフやヒートマップで可視化します。これにより、どのフェーズのコンテンツが十分か、あるいは不足しているかが一目で把握できます。
3.4. ギャップ分析
こうした数値化により、どのフェーズが強化すべき領域か、またはすでに優れているかを明確に把握でき、次の施策決定の重要な判断材料となります。
この記事の著者

データアナリスト
志村 千奈都
上智大学卒業後、新卒で越境ECスタートアップに入社し、デジタルマーケティングやデータ分析からキャリアをスタート。2019年より同領域でフリーランスとして独立。2023年に株式会社NEMを設立し、D2Cキッズ家具ブランド「MINORINO」を立ち上げ、国内外のデザインアワード受賞。新規事業として、AI活用型幼児教育アプリの開発も手掛ける。
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